会計士の職務を通じて見た企業と社会 : コラム : ハミングヘッズ株式会社
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インタビュー記事 ▼
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サイバー犯罪の脅威と
その対応策とは
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代替現実ゲームに見る
情報送受信の変化
・
世界に羽ばたく
IT製品を作るには(上)
―置き去りにされた文化―
・
世界に羽ばたく
IT製品を作るには(下)
―置き去りにされた文化―
・
経済学的見地からの
“業務データ”分析
・
自己情報コントロール権と
個人情報保護の今後
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ICT産業の国際競争力を
強化する必要性とは
・
中小企業の情報セキュリティ
対策で必要なこととは
・
日本の「サイバーディフェンス」
と「CSIRT」
・
全国調査の結果から浮かぶ
子供の携帯電話利用実態とは
・
変化するメディア環境における
デジタルコンテンツの未来とは
・
「コンピュータ博物館」で
過去の技術を伝える意義とは
・
品質向上とコスト削減を両立させる「品質コストマネジメント」とは
・
激変する時代を生き抜くための
企業活動とは
・
社会基盤としてのITを利用する
ための情報セキュリティ政策とは
・
裁判のIT化(サイバーコート)とは
・
新たな検索システム「MIMAサーチ」とは
・
国際会計基準が企業に与える影響とは
・
青少年インターネット環境整備法の意義とは
・
デジタル社会における著作権のあり方とは
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IFRSをめぐる議論と日本の取るべき施策とは
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米国事例から学ぶ
e-Discoveryの実情とは
・
これからの医療において
根幹をなすIT活用とは
・
日本がITの国際標準化で
すべきこととは
・
デジタル・フォレンジックと
ITリスク学の考え方とは
・
サイバー犯罪の脅威とデジタ
ル・フォレンジックの役割とは
・
会計士の職務を通じて見た
企業と社会
・
犯罪捜査におけるデジタル・
フォレンジックの必要性とは
・
ITガバナンスの必要性とは
・
インターネット上の法規制の
重要性とは
・
医療の情報化が抱えている
課題とは
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安心・安全なインターネット
コンテンツとは
・
医療におけるデジタル・フォレン
ジック導入の必然性とは(後編)
・
医療におけるデジタル・フォレン
ジック導入の必然性とは(前編)
・
情報セキュリティ監査とは
どのような手法なのか(後編)
・
情報セキュリティ監査とは
どのような手法なのか(前編)
・
犯罪・捜査のIT化に伴う刑法のあり方とは
・
情報システムの領域から見たデジタル・フォレンジックの可能性とは
・
医療におけるデジタル・
フォレンジックの適用とは
・
本人認証を情報セキュリティに
有効に活用することとは
・
税務執行におけるデジタル・
フォレンジックの活用とは
・
日常的にセキュリティを
考えるということとは
・
電子情報の開示(e-Discovery)
について何を注意するべきか
・
デザイナー、アーティスト、
そして個人として語る真実のコトバ
・
どのようにデジタル・フォレンジック
を普及させることができるか
・
日本の社会に情報漏洩を防ぐ
意識を浸透させるためには
・
インターネットによる犯罪を
防ぐために必要なこととは
・
これからの日本の情報
セキュリティに必要なこととは
イベント・セミナーレポート ▼
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「IPA Forum 2009」が開催
・
クラウドコンピューティングと
IPv6の展望について講演
・
次世代スーパーコンピューティ
ング・シンポジウム2009
・
I-ROIが日本初の健全性
認定コンテンツを発表
・
住基カードの利活用推進
について講演
・
ネットワーク・セキュリティ
ワークショップ in 越後湯沢
が開催(2)
・
ネットワーク・セキュリティ
ワークショップ in 越後湯沢
が開催(1)
・
「ARG(代替現実ゲーム)
シンポジウム2009」が開催
・
ヨコハマ国際映像祭2009
が開催
・
「情報化月間2009
記念講演会」が開催
・
シンポジウム「日本版フェア
ユース導入の是非を問う」が開催
・
「CEATEC JAPAN 2009」が開催
・
「ライフサイエンス研究での
データ共有化を考える
・
「イノベーション・ジャパン
2009」が開催
・
日欧の産官学が情報の国際
共有とセキュリティを議論
・
行政手続きをスムーズにする
“電子私書箱”の可能性
・
社会セキュリティの
国際標準化動向について講演
・
サイボーグ技術の現在と未来に
ついて日本ロボット学会が講演
・
工学系学生の国際的リーダー教育
について産学が議論
・
日科技連が「ソフトウェア品質
シンポジウム2009」を開催
・
JAXA航空プログラム
グループが研究成果を発表
・
あずさ監査法人主催
「財務総合フォーラム2009」が開催
・
電子自治体の推進について講演
・
コンテンツ学会が10日間連続で
研究会を開催
・
スマートグリッドの推進に関する
ワークショップが開催
・
ITコンプライアンス・サミット
2009 Summerが開催
・
「NICT超臨場感コミュニケー
ションシンポジウム」が開催
・
温暖化がもたらす気候の
大変動について研究者らが講演
・
情報セキュリティ人材の育成
について講演
・
地方公共団体の情報セキュリティ
について講演
・
ARGフォーラム「この先にある
本のかたち」が開催
・
シミュレーションソフト研究の
可能性について産学が講演
・
「ワイヤレスジャパン2009」が開催
・
日韓の電子商取引事情について
関係者が講演
・
官民がCSR、内部統制についての現状を報告
・
RIETI政策シンポジウム「世界経済
危機下のイノベーション」が開催
・
IPAがIT人材育成についての
取り組みを報告
・
“パーソナル情報”の利活用に
向けてのセミナーが開催
・
「第13回サイバー犯罪に関する
白浜シンポジウム」が開催(2)
・
「第13回サイバー犯罪に関する
白浜シンポジウム」が開催(1)
・
「デジタルサイネージ
ジャパン2009」が開催
・
生命科学分野による
データベース利用を産官学が提案
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平成21年度第1回
関東テレコム講演会が開催
・
「2008年度 JNSA活動報告会」で
個人情報漏洩の被害状況を発表
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電子商取引についての研究成果をECOMが報告
・
情報処理推進機構が
「IPAX2009」を開催(2)
・
情報処理推進機構が
「IPAX2009」を開催(1)
・
内部統制の意義について
新日本有限責任監査法人が講演
・
「IPv6 Summit 2009」が開催
・
無線通信サービスの最新動向と
経済効果を官民が報告
・
あずさ監査法人が株式市場の
現状についてセミナーを開催
・
危機管理演習・セミナーが開催
・
伊藤嘉博氏が「品質コストマネ
ジメントの活用」について講演
・
「グリーンICTの現状と展望」
シンポジウムが開催
・
NHK文研がメディア研究についてのシンポジウムを開催
・
「放送と通信の融合とは何だったのか」について講演
・
情報ネットワーク法研究会でアラブ首長国連邦の研究者が講演
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「官民が目指す青少年のインターネット環境整備の方向性」が開催
・
「情報大航海プロジェクトシンポジウム」が開催
・
公開シンポジウム「医療情報の標準化と医療IT政策を考える」が開催
・
RIETI政策シンポジウム「大規模業務データから何を学ぶか」が開催
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総務省がユビキタス技術と医療ITに関するシンポジウムを開催が開催
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慶大DMC機構最終年次シンポジウムが開催
・
「平成20年度 医療ICTシンポジウム」が開催
・
「2008年度 情報セキュリティ監査シンポジウム東京 in Winter」が開催
・
「JASA情報セキュリティ人材育成
セミナー2009 in Winter」が開催
・
東京大学が「理想の教育シンポジウム」を開催
・
新日本有限責任監査法人「理念経営の実践とCSR 2009」セミナーを開催
・
官民が情報セキュリティについ
て意見交換
・
「平成20年度第3回関東テレコム講演会」が開催
・
東京都医師会がレセプトの
オンライン義務化について言及
・
「ソフトウェア業界向け 工事進行基準 直前対策セミナー」が開催
・
電子政府推奨暗号リストの改訂
に向けたシンポジウムが開催
・
RIETIワークショップ「イン
センティブ構造としての企業
法」が開催
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慶應義塾大学「デジタル知財
プロジェクト」が活動成果を報告
・
日弁連法務研究財団が“eサ
ポート裁判の可能性”を議論
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シンポジウム「知の公共性を
デザインする」が開催
・
「情報セキュリティ総合的普及啓発
シンポジウム」が開催
・
「パブリック・ドメイン所蔵品
資料の 活用へ向けて」が開催
・
インターネットコンテンツ審査監視機構(I-ROI)が初セミナーを開催
・
日弁連主催のシンポジウム
“ISPをめぐる法律問題”を議論
・
「第5回デジタル・フォレンジック・コ
ミュニティ2008 in TOKYO」が開催
・
「Network Security Forum 2008」
が開催
・
「ITGI Japan カンファレンス 2008」
が開催
・
「IPA Forum 2008」が開催
・
「平成20年度第2回関東テレコム
講演会」が開催
・
「ネットワーク・セキュリティワー
クショップ in 越後湯沢2008」
が開催(2)
・
「ネットワーク・セキュリティワー
クショップ in 越後湯沢2008」
が開催(1)
・
「知の構造化センター
シンポジウム 」が開催
・
「情報化月間2008記念講演会」
が開催
・
萩原栄幸氏が情報漏洩の
危険性について講演
・
金沢21世紀美術館で「サイトウ・
マコト展: SCENE[0]」が開催
・
「2008年度情報セキュリティ監査シンポジウム in Tokyo」が開催
・
佐々木良一教授が最近の
情報セキュリティについて講演
・
「平成19年度第3回
関東テレコム講演会」が開催
2009/12/1更新
内部統制におけるITの役割
目次
不正を見抜く眼、企業を説得する手腕
会計士の論理、企業の論理
1つのものでも、角度によって見え方が違う
高度経済成長期と監査法人の歩み
会計の世界も正解は1つではない
公認会計士は、監査及び会計の専門家として、独立した立場において、財務書類その他の財務に関する情報の信頼性を確保することにより、会社等の公正な事業活動、投資者及び債権者の保護等を図り、もって国民経済の健全な発展に寄与することを使命とする。
―――――――公認会計士法第1条「公認会計士の使命」
世界的な金融ショックや大企業の粉飾発覚により、かつてないほど監査法人に注目が集まり、そこで働く公認会計士のモラルが問われている現在。かつて大手監査法人の代表社員を務め、日本経済の中枢で様々な企業の栄枯盛衰を見てきた公認会計士 水野雅生氏に、その職務の現場について、また企業や社会のあり方についてお話をうかがった。
不正を見抜く眼、企業を説得する手腕
金融商品取引法における法定監査は公認会計士(及び監査法人)の独占業務である。企業は公認会計士の出す監査証明書がなければ、金融庁に有価証券報告書が提出できず、金融マーケットから資金を調達することもできない。逆に、公認会計士は監査証明書にサインした企業の不正が発覚すれば、責任を問われることとなる。そのような仕組みがあるにも関わらず、なぜ企業の不正は後を絶たないのだろうか。
「よく挙げられる理由は『監査法人は警察のような強制監査をする権限がない』また『仕事である以上、一定の時間的制限がある』、そのために隠蔽された不正を発見することができないというものです。もちろんそういった事情も確かにありますが、一番の理由として私が思うのは、『企業に対してシビアに意見を言える公認会計士が少ない』ということです」
公認会計士 水野雅生氏
企業の経営者との対話からだけでも不正の存在を感じとることがあるという水野氏。多くの企業の経営を見てきた経験則を踏まえ、不正を見逃さない眼を磨くのが大事なのはもちろん、企業の規模や有名無名に関わらず、理論的に企業を説得できるかが会計士としての腕の分かれ目だと言う
。
「企業監査において、帳簿や現場調査から不正や粉飾を見抜く、というのも公認会計士として大事な腕です。私も長年この仕事に携わっていますが、不正を指摘すると『何でわかるのですか?』と不思議がられることがあります。でもそれはマジックでも超能力でもなく、数多くの企業を見ていればそれはわかります。だいたいどこの会社も同じようなことをしている。会社の中で不正を行う場所は意外と限られているのです。
そしてそれと同時に、こちらの指摘に様々な主義主張で反論してくる企業に対して『不正をすればどれだけ企業が損をするか』をいかに理論的に説得し軌道修正させられる指導力を持つか、ということも大切です。不正を行っても結果的に企業は損をするだけです。そこを会計士がきちんと説明できれば、企業も不正なんてものをしなくて済みます」
悪い部分があっても早め早めに世間にオープンにしていけば、対策の立てようもある。会計士が監査する企業に本当に愛着を持ち、その発展を願っていれば、絶対に不正を許さないはずと水野氏は言い切る。しかし企業から監査報酬を受け取り、会計の専門家として意見する会計士は、その企業側と主張が対立した場合、とても難しい立場に置かれる。
会計士の論理、企業の論理
「我々はあくまで企業の後ろ側で仕事をしていて、企業活動の主役ではありません。『会計士がこう言っているので』と、企業が乗り気でない買収から手を引く際の言い訳にされることはありますが、本来は経営者が主役で、それをバックアップしている存在です。
しかし我々のような職業では、味方だと思っていた企業、一緒に組んで仕事をしていた人に寝返られることもあります。こちらの発言を逆手にとって、こちらを利用しようとするんですね。一度、監査に関わっていた企業で内部分裂が起こり、その騒動に巻き込まれる形でしたが、『あなたがあの時、こういう判断をしたよね、どうしてくれるの』と糾弾されたこともありました」
水野氏の事務所の机にて
経営陣に反発したグループが会計士を味方につけたいがためのおどしであったという。しかし安易な行動をとって、失墜していった会計士はたくさんいる。常に緊張感を伴い、油断をしていれば足元をすくわれる危険性のある職務でもある。
「企業が人の集合で成り立つように、会計の裏側で繰り広げられるドラマも、最後は人間性によるところが大きいです。どこまで企業の味方をし、どこから企業に苦言を呈するのか。会計士が『独立した立場』であるといっても、企業と主張が離れすぎればただの批判家になり、企業と相対してしまい、結果的に役に立つことはできません。その線引きをどこにするか、どこで判断するかは非常に難しい問題です」
1つのものでも、角度によって見え方が違う
「会計士業務のうち、コンサルティング業務の一環として、企業買収の際に相手先企業の企業評価をする『デューデリジェンス』という業務があります。これを会計士に頼まずに、企業内の社員や経理担当者だけで相手先企業を調べて買収した結果、隠されていた負債を見抜けず、大損をしたというケースはよくあります」
公認会計士の主な4つの業務
(クリックすると拡大します。)
「また、決算時などの例でいうと『帳簿にこれだけ売掛金を計上しているけれど、本当に回収可能なのか、貸倒発生率はもっと高いのではないか』とか『保持している有価証券が、現状はこのくらいで評価しているけれど、世の中の経済情勢から見ればもっと評価は低いのではないか』といったような判断をせまられます。こういったものを会計上の『見積もり』と呼ぶのですが、『見積もり』は我々の仕事にとって、判断の難しい重要なポイントです。なぜなら会計の世界では同じものでも見方によって評価が分かれるからです」
1つの物体も前から見るか後ろから見るかで形が違うように、ひとくちに会計監査といっても、意見の相違があり、さまざまな評価方法がある。
M&A
*1
の際、買収する側は安く買うために安い査定方法を必死で探し、買収される側は高く買ってもらうために高い査定方法を主張してくる。
「資産評価は経営者だけでなく投資家にも大きな影響を及ぼします。例えば企業が合併する際の
合併比率
*2
によっては、合併が株主の意図した結果にならない場合があります。そんな時は、株主に頭が上がらない経営者が、我々に対して『合併比率をウチに有利な比率で出してくれ』と無理な要求をしてくることもあります。私は正当な根拠のない評価はしませんが、企業を評価するのが会計士の役目である以上、我々が相手先の資産を低く見積もれば、それだけ買収元の投資家には有利に働くという面はあります。
またこういった局面で、いかに買収額を下げられるかは会計士の腕にかかっていると言えます。まして企業買収後に不良資産が見つかり、企業価値が買収額よりも低いなどということになったら、その会計士は恥ずべきです」
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